
六地蔵は平安時代の初め、小野篁(たかむら)が病気であの世へ行き、そこで生身の地蔵菩薩を拝して甦った後に木幡の桜の大木から六体の地蔵尊を刻み、現在の伏見六地蔵の大善寺に安置したのが始まりとされています。またその後、後白河上皇は平清盛に王城守護、厄病退散の祈願を命じ、都の街道入り口六ヶ所に六角堂を建てさせ、一体づつ御尊像を分けて祀ったといいます。
六ヶ寺のひとつ鞍馬街道の上善寺は、鞍馬口地蔵が祀られています。朝から多くの参拝者が訪れ、お地蔵さんに手を合わせ、カラフルな御幡を受け取り、昨年の御幡を地蔵尊につながっている紐に吊るしていました。
六ヶ寺は、奈良街道の伏見六地蔵 大善寺(伏見区)、西国街道の鳥羽地蔵 浄禅寺(南区)、丹波山陰街道の桂地蔵 地蔵寺(西京区)、周山街道の常盤地蔵 源光寺(右京区)、東海道の山科地蔵 徳林庵(山科)、鞍馬街道の鞍馬口地蔵 上善寺(北区)です。