
午後8時より演目が始まり、「四ツ太鼓」や、昔の長唄をもとに男女の猿が猿廻しに操られた「猿廻し」、お坊さんやオカメも登場する「祇園ばやし」、獅子と蜘蛛の闘いが迫力満点の「獅子と土蜘蛛」などが次々と披露されました。訪れた多くの人々は、ユニークな猿廻しや祇園ばやしに大笑いしたり、碁盤の上で逆立ちをする獅子に歓声を上げたりと楽しんでいました。
六斎念仏は空也上人が民衆に仏教を広めるために六斎日に鉦や太鼓をたたいて念仏を唱えながら踊ったことが起こりといわれています。小山郷六斎念仏は、江戸中期頃までは干菜寺(ほしなでら)系の公家六斎と呼ばれていましたが、江戸後期から明治にかけて、空也堂系の芸能六斎となり今日に至っていると伝えられています