きょうのきょう ―今日の京―

2012年10月17日 午前11時配信
庖勝一條流 奉納式包丁 岡崎神社


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サブ写真  安産・子授けの神と親しまれる左京区の岡崎神社で16日、氏子大祭が行われ、庖勝一條流の式包丁が奉納されました。
 式包丁は、手を材料に触れずに魚や鳥などを料理する儀式です。宮中の大礼儀式のときには、必ずこの式包丁が行われ、天皇や貴族に披露していたそうです。燭光の儀、お絹取りから始まり、豊作祈願を祝う「五稲の鯉」、梅花祭で行われた儀式「紋章の蛸」、当時公家たちの宴席で行われた儀式「片身造里の鯉」、豊作の祭に行われた儀式「大鯰」、長寿の祝の儀式「豆腐長寿切り」、荒波を越えて一人前になるという目出度い時に行う儀式「波越の鯛」が奉納されました。
 鯉や蛸、鯰、豆腐、鯛が包丁と真魚箸(まなばし)だけで見事にさばかれていく光景に訪れた参拝者は魅了されていました。

庖勝一條流 奉納式包丁
ところ: 岡崎神社(左京区岡崎東天王町)
とき: 10月16日(火)
交通: 市バス「岡崎神社前」下車